オヤジのこネタ
Oyaji's Small Gag
毎日まいにち、
電車で通勤していると、
けっこう微妙な人たち
に出くわします。
これは、そんな「車内の人々」
をめぐるホントの話です。
多少、脚色入ってますけど。
車内の人々
あなたは、
見たことないか
サンバの人
ある日の夕方。
東武浅草駅で始発電車を待ってると、
前にビキニ姿の人が。
髪はソバージュだが、
後ろから見るとかなり歳がいっている。
さすがは「サンバの街」浅草
と思いながら、
その人の顔を正面から見た瞬間、
自分の目を疑った。
ナント！ おじさんだった！？
というより、おじいさんに近い。
やがて電車が到着し、
その「ビキニおじさん」は
周囲を気にしながら、座席へ。
次々に乗客が乗り込み、
彼（彼女？）の隣には
何も知らないおばあさんが座った。
と、すぐに異様な気配を感じたのか、
「ビキニおじさん」の方を見た
おばあさん。
２～３秒固まってしまった・・・。
いったい、「ビキニおじさん」は
サンバ関係者だったのだろうか？
大きな袋を持ってたが、
その中には何が入ってたのだろう？
いまだ、私の中で
謎は解き明かされていない。
浅草の「ビキニおじさん」について
ご存じの方、教えてっ！
クレームする人
朝、あいかわらずの満員電車。
背中越しにケータイで話している
若い男の声がする。
何やら電話の相手に
ひどく怒っているようだ。
大きな声で同じような内容の苦情を
ずっと繰り返している。
うるさいなぁ。
もう１０分以上も話してる。
それにしても同じことばかり
言ってるよなぁと思っていると、
突然、別の若者の声が、
「てめえ、誰としゃべってんだよう！
電話もなしに！」
てっきりケータイで話している
と思っていた若い男は、
ず～っと、ひとりごとで
怒鳴ってたのだ。
ひとりごとを指摘された、
その若い男の反論は、
「それどころじゃないんだよぅ。
いま立て込んでいるんだからぁ」
と、ワケのわからないセリフで
フェイドアウトしていった。
外国人の娘
夕方の、電車が比較的空いている時間。
ドアの近くに、ファッションモデル
を思わせるヨーロッパ系の娘が２人。
楽しげに談笑している。
２人とも、まだハイティーンだろうか。
１人はペットボトルの
ミネラルウォーターを手にしている。
別に、よく見かける光景だが。
手に持っているのが、
ナント！ 「２リットル」の
ミネラルウォーターなのだ。
しかも、まだタップリ残っている
のに、” わしづかみ ”してる。。。
恐るべし、外国人の娘！
スケールが違う。
鉄男くん
朝、いつものように座って
目を閉じていると、
前に立っているヤツが膝を押してくる。
そんなに混んでいないのに
クソっと思い、そいつを見上げた。
２０歳くらいの彼は、
食い入るように雑誌を読んでいる。
雑誌には「j train」と書いてある。
そう、鉄道雑誌だ。
どうやら、私の膝を押しているのに
気づいていないようである。
相当な鉄男くんらしく、
怖かったのでそのままやり過ごした。
何が怖かったって、彼の服には
ごはんツブがついていたのである。
それから、数日後・・・。
また彼を見かけた。
今度は、「鉄道ジャーナル」
を読んでる。図書館で借りたようで、
かなり古い雑誌だった。
席が空くやいなや、
彼はサッと駈け寄り座った。
でも、次の駅で降りていった。
（若いのに１駅でも座りたいんだ。
やっぱ鉄男くんは体力がないか。）
で、鉄男くんが降りる時に
気づいたのだが、
彼のジーパンの前が
異様に膨らんでいる。
まさか、と思ったその時、
彼は、ジーパンのポケットから
「オロナミンＣ」の空瓶を取り出した。
な～んだっ。
やっぱり「オロナミンＣ」だったのか。よかったぁ。と、私は安堵した。
鉄男くんは、降りた駅で
空瓶を捨てたみたいだ。
でも、車内で「オロナミンＣ」を
飲んだのだろうか？
鉄男くんも、恐るべし！！